医療費の削減を目的とした病床再編

慢性期の患者が入院する療養病床には、医療保険が適用される医療型療養病床と、介護保険が適用される介護型両用病床があります。介護型については、いわゆる社会的入院とされる、医療の必要性がそれほど高くない患者が多く入院しているとして、医療費の抑制政策の一環として2011年度末での廃止が決定されています。

これに伴い、介護型療養病床を持つ病院に、他の病床や介護療養型の施設などへの転換が求められたことが、病床再編のきっかけとなりました。しかし病床の転換は進まず、このまま介護型両用病床を廃止すれば、多くの介護難民を発生させるなどの理由で、2011年3月現在、その廃止は2017年度末までの期限延長が決まっています。

療養病床を持つ病院では、病棟を改築して回復期リハビリ病棟にするなど、その地域に不足している機能を担うための機能分化も考慮に入れて再編を行うところも出てきました。

間質性膀胱炎は泌尿器科へ

頻尿、下腹部の違和感、痛みなどが続く、あるいは年に何度も膀胱炎になる方は「間質性膀胱炎」の疑いがありますので、(女性)泌尿器科を受診しましょう。

症状を改善するために必要なのは、生活改善、休養、食事、運動です。疲労やストレス、あるいはそこから生じる体の冷え、膀胱の過敏性を増してしまいます。まずは体を温めて、休養をとるようにしましょう。食事では、アルコールやカフェイン、かんきつ類など酸味の強いもの、唐辛子などの刺激の強いものは、膀胱を刺激し体を冷やしますので、控えめにしましょう。

運動は、膀胱を支え、尿道を引き締める働きをする骨盤底筋の体操を行います。まず、自然な呼吸で真っ直ぐに立ち、体に余分な力をいれずに膣と肛門をぎゅっと締め、3~5秒維持、そして緩める動作を10回前後繰り返すだけでOK。これを1日3セット以上行うと理想的です。

また、尿をためてからトイレに行く習慣をつけるのも、膀胱を鍛え、過敏性を押さえるのに有効です(膀胱訓練)。この排尿の習慣改善を含めた生活改善は、間質性膀胱炎だけでなく、頻尿や尿漏れなどのさまざまな尿トラブルの解消にも効果があります。

前立腺や尿漏れの悩み

50歳以上の男性で「最近トイレが近くなった」と思う方、特に夜寝てから2回以上トイレに起きる方、あるいはトイレに行っても尿の出が悪い、用を足すまでに時間がかかるなどの症状苦いとする方は、前立腺が肥大して、前立腺肥大症になっている可能性があります。

ただし、前立腺が肥大していても上記のような症状がないなら病気ではなく、症状が出た場合に前立腺肥大症となります。治療を受けている患者さんは国内だけで約300万人いるとされており、65歳以上の3割の男性がこの病気だと類推されています。

一説にはホルモンバランスが発症に関係しているといわれていますが、まだハッキリとした結論はわかりません。また遺伝的な要因が強く、肥大が進行しやすい人とそうでない人の差が大きいのも特徴です。

症状は大きく分けて頻尿など膀胱が過敏になる症状と排尿障害の2つが挙げられます。排尿障害とは、尿が出にくく、チョロチョロと勢いがなくなったり、出し切るのに時間がかかるといった状態です。前立腺肥大のために尿道が狭くなるほかに尿道の交感神経が緊張するなどの状態となり、症状が現われるのです。

排尿障害が進行すると、腎臓から膀胱への尿の流れにまで問題が起こり、腎臓の機能がおちてしまうことがあります。また、尿閉といって、尿が全くでなくなることもあります。症状があるときは泌尿器科を受診するようにしましょう。

前立腺は男性特有の臓器ですが、女性の場合は膀胱炎に悩まされるケースが多くなっています。急性膀胱炎は、疲労や体調不良から免疫力が低下し、大腸菌などの最近が尿道口から体内に侵入して増殖、その結果、頻尿や下腹部の痛みなどの症状が現われるのです。抗生物質で直ぐに治りますが、年に何度も繰り返す方は医師に相談しましょう。